高血圧は遺伝による体質と生活習慣病が主な原因と考えらている病気です。135/85mmHg以上を高血圧と言い心筋梗塞や脳卒中、狭心症の発症リスクが高まります。
血圧は常に一定ではなく、日常で上がったり下がったりしています。
例えば、お風呂に浸かっているとき、運動後や食後、また何かに対して怒りを覚えているときなどは血圧が上がりやすいとされています。
反対に、リラックス時、空腹時、また就寝時は血圧が下がっています。
このように、普段の日常生活でも血圧は上下を繰り返しているため、ある一時の血圧を測っても必ずしもそれがその人の正常値ではないということがよくあります。
しかし、慢性的な高血圧となると話が変わってきます。
しっかりと原因を追究して改善に努める必要があるでしょう。
慢性高血圧の原因は主に以下4つが挙げられます。
食生活
食生活が欧米化したことに伴い、最近では老若男女問わず慢性高血圧の方が増えています。
主に共通してみられるのが塩分の多量摂取です。
スナック菓子、カップラーメン、ファーストフードなどのジャンクフードは塩分が多く含まれており、身体の循環血液量を増加させることがわかっています。
このような食物を日常的に摂取していると、慢性的に血圧が高い状態となってしまい、健康診断などで高血圧と診断される可能性を高めます。
ポイント
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血中のコレステロール
血管内にコレステロールが溜まると血流が悪くなり動脈硬化を引き起こしやすくなります。
主に食生活が原因であることが多く、エネルギー、動物性脂肪、またコレステロールを多く含む食品を常日頃とっている方に見受けられます。肥満ぎみであることもひとつの特徴です。
飲酒と喫煙
アルコールとたばこは循環器系と深い関係があることがわかっています。
飲酒は長い間行い続けると血圧を上昇させます。
血管の収縮作用や交感神経が活発になることから、日々の飲酒量で血圧の平均値が上がってしまうためと考えられています。
また喫煙ですが、タバコは血管系の病気に直結します。
タバコを吸うことで血管の収縮が激しくなり、吸う量が増えていくごとに血圧を高めていきます。
また、タバコのニコチンや一酸化炭素などの有害物質により血管内の善玉コレステロールが減少し、悪玉コレステロールが増えていくので血液が粥上になって血流が悪くなり、そのうえ血管の硬化を進めるので動脈硬化になりやすいのです。
継続的なストレス
ストレスも高血圧の一因とされています。
長く緊張状態や心配事が続いたりすると交感神経が活発になる時間が長くなり、血流が絶えず活発化した状態になります。
それにより血管に負担がかかり高血圧をもたらしやすくなります。
高齢で血管が硬くなっている方は動脈硬化を引き起こす可能性があるので特に注意する必要があります。
加齢
人の血管は年齢とともに老化していきます。
当然若いころのような中膜の弾力性はなくなり、血管への損傷も増えていきます。
血管内に老廃物もたまるので血流が悪くなり、血圧が上昇しやすくなります。
狭心症の原因は冠動脈の動脈硬化
心臓の栄養血管である冠動脈が動脈硬化によって血流が悪化すると、心臓を働かせるのに充分な酸素が送り込まれず、息切れや胸の痛みが生じます。
痛む部位は胸だけでなく、みぞおちや肩にまで及ぶこともあります。
冠動脈の動脈硬化はこれ以外にも一時的に激しく収縮して血流を遮るような症状がでることもあります。
この場合、「胸が押さえつけられるように苦しい」という症状が表れます。
日本では高血圧患者数が1000万人以上と驚くべき事実があります。
高血圧予備軍を含めるともっと数字は上がるでしょう。
今では医療業界のみならず、インターネットの情報によって高血圧の対処法なども一般の間で知られるようになってきており、自覚症状がある場合実践している方も少なくないはずです。
高血圧の主な予防・治療法は食事療法、運動療法、そして薬物療法です。
狭心症の主な治療法は薬物療法と外科手術になります。
それでは詳しくみていきましょう。
適切な食事(食事療法)
次の食材には高血圧・動脈硬化・狭心症予防に有効な成分が多数含まれています。
デュタステリド成分を有するAGA治療薬を飲んではいけない方
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青魚
…さんまやあじなどの魚に含まれるEPAやDHAは血中のコレステロールや脂肪分を減らす効果があります。上記3つを防止する心強い味方といえそうです。
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大豆
…大豆製品のたんぱく質には肥満の予防、血中のコレステロール低下、血圧調整の効果があります。
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野菜・果物
…緑黄色野菜に含まれる食物繊維はコレステロール値を下げ、血圧を下げる効果があります。
また、玉ねぎのアリシンと呼ばれる硫化アリルには血液をサラサラにする効果があることで知られています。
こうした野菜はバランスよく1日に350~400g摂取するのが良いとされています。
また、ほとんどの果物に含まれているカリウムは塩分を身体から効率よく排出し、血圧上昇を抑える効果があります。
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ニンニク
…血圧低下という面ではニンニクもお薦めです。
ニンニクのオイル成分に含まれるMATSと呼ばれる成分は「血小板凝集抑制効果」があり、血栓など血管内部で血液が凝固するのを妨げてくれます。
そのうえ、善玉コレステロールが悪玉コレステロールを回収してくれる効果もあり、血液がドロドロになるのを防いでくれます。
血液サラサラ効果から動脈硬化防止まで、血液のメンテナンスに幅広く適しているのです。
ポイント
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暴飲暴食は避けることが大切
肥満を防ぐためにも食べすぎには注意です。
体重が増えて標準値を超えてしまうと高血圧や血糖値の上昇を招きやすくなり、身体だけでなく心臓にも負担をかけます。
適度な運動(運動療法)
血圧が高い人は適度な運動が必要になります。
「適度な」という部分が重要で決して身体に無理が生じるような内容ではいけません。
例えば毎日20~30分間はウォーキングをする、寝る前にはストレッチを欠かさない、軽い水泳を行うなどの有酸素運動が効果的です。
強い瞬発力が必要な運動(重量挙げや筋肉増加のための筋力トレーニングなど)は逆効果ですのでやめましょう。
こうした運動を日々心掛けることで血中の老廃物が排除され、効率よく酸素が供給される好循環を生み出します。
これで血流が以前よりもスムーズになり、結果として高血圧や狭心症の予防にもつながります。
ポイント
※目安としてはウォーキングの場合、1日に数千歩ほど歩くのが良いでしょう。
これを数か月高血圧の患者に実施したところ、上の血圧で7~20mmHg、下で5~10mmHgほどの低下が見られたという例があります。
もちろんこの間、血圧が急上昇するような行動は出来るだけ控えるようにしてください。
禁煙
タバコは血管の大敵です。
タバコに含まれるニコチンによって血管が収縮し、血圧と心拍数が上昇します。
1日に複数本吸われる方はその分だけ上の作用が繰り返されることになりますから血管への負担が増し、高血圧や動脈硬化の危険性を高めます。
また、血管内に入るのはニコチンだけではなく、一酸化炭素(CO)も含まれます。
これにより血管内で酸素欠乏症となり、善玉コレステロールを減らすことになるので血液の粥化(ドロドロ)を促進させる原因となります。
さらにタバコに含まれるタールは肺がん性物質が多く含有されていると言われます。
以上の危険性を憂慮して、医療関係者や各業界団体から禁煙が強く推奨されています。
有効成分5つとその効果(薬物療法)
高血圧及び狭心症に有効な成分を以下にまとめました。
デュタステリド成分を有するAGA治療薬を飲んではいけない方
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プロプラノロール塩酸塩(商品名:インデラル)
…心臓のβ1受容体のはたらき(心臓の収縮力)を抑え、心拍数を減少させます。
心臓の拍動数を減らすことで血管に送る血液の量を減らすことができ、その結果血圧上昇を防ぎます。
心拍数を抑えるので高血圧だけではなく、あがり症や不整脈など心臓の拍動が増える局面にも有効です。吸収されるのも早いので即効性もあります。
ただし、プロプラノロールはβ1だけでなくβ2受容体のはたらき(気管支や血管の拡張)をも抑えて気管支を狭めてしまうので、ぜんそくをお持ちの方は控えた方が良いでしょう。
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利尿薬(商品名:ラシックス)
…通常はむくみ解消用として使われたりしますが、降圧剤として使われることもあります。
利尿によって身体の余計な塩分(ナトリウム)や老廃物を排出させる薬です。
ナトリウムは水を引き寄せる性質があり、塩分を出すことによって血液中の余計な水分も排出されます。
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カルシウムチャネル拮抗薬(商品名:ノルバスク)
…血圧が上昇する原因のひとつとして、カルシウム(Ca)イオンが血管内の内壁細胞に流れ込むことにより血管が細く収縮してしまうことが挙げられます。
カルシウム拮抗薬はこのカルシウムの通り道であるカルシウムチャネルをふさぐことで血管の収縮を抑え、血管を拡張して高血圧になるのを防ぎます。
高血圧対処用に用いられるカルシウム拮抗薬はジヒドロピリジン系の拮抗薬で、これは末梢血管のみではなく心臓の動脈も拡げる効果があり、狭心症にも有効です。
グレープフルーツやそのジュースとは併用ができませんので使用時と使用後は控えてください。
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ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)(商品名:オルメテック、ブロプレス)
…体内で生産される生理活性物質のポリペプチドの1種、「アンジオテンシンⅡ」は、副腎皮質の受容体と結びつくことで細動脈の収縮+血圧上昇をもたらします。
その受容体との接触をブロックするのがこのARBなのです。受容体との接触を断つことで血管の収縮を防ぎ、血圧を下げます。
妊娠中や母乳中の方は服用できませんのでご注意下さい。
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ACE阻害薬(商品名:チバセン)
…上記のアンジオテンシンにはⅠ~Ⅳまで存在しますが、血管収縮作用を最も強く持つのがアンジオテンシンⅡなのです。
このアンジオテンシンⅡはACEという変換酵素が使用されてアンジオテンシンⅠから作られるのですが、このACEを阻害することでⅠからⅡを精製させないようにします。
この作用から血管を拡張させ、さらに血管内の水分も調整しますので、効果と安全性は一目置かれています。
ARB同様、妊娠中や母乳中の方は服用できませんのでご注意下さい。
どの医薬品が最も効果的かはその時点での症状をみて判断する必要があります。
また、単剤での効果が薄い場合は併用療法を行うこともあります。
どの薬も医師の指示に従いながら服用していれば期待の効果を発揮してくれますが、いくら薬を使用していても、生活習慣や食生活が偏ってしまっていてはその効果は半減、元の木阿弥になってしまいます。
薬物療法ももちろん効果はありますが、あくまで症状を和らげる補助的なものという認識で使用することが望ましいといえるでしょう。
病気を治す主体はあくまで自身の身体という当然のことは忘れないようにしたいですね。
改善すると…良いことが起こります
食事・運動・禁煙を数か月行うだけでも効果は表れます。
血圧が下がって血流が正常に戻ることによって、細胞に必要な酸素やエネルギーが行き渡りやすくなるため、身体の本来の元気を取り戻すことができます。
身体だけでなく脳への血流も改善しますから頭のはたらきも良くなります。
さらに、心身一如という言葉がありますが、血流が良くなると心も改善すると言われています。
血の流れが改善すると睡眠リズムも良くなりますから質の良い睡眠をとることができ、抑うつ気分やイライラなどの不快感が消えていくのだそうです。
もちろんこうした効果全てを実感ずるには時間を要するでしょうが、間違いなく人生の質を底上げしてくれるものでしょう。
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ブロプレス
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価格:1,800円~3,240円※内容量によって変動
ポイント
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服用方法
基本的には1日に1回、症状によっては1日に3回~5回服用します。
1日に飲むmg数は指定されています。限度を超えて使用しないようにしてください。
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副作用
多く見られる副作用は血圧低下、めまい、頭痛、吐き気などがあります。
重篤な副作用として血管浮腫、うっ血性心不全、アナフィラキシーショック、また高カリウム血症などの可能性があります。
もし万が一使用中に異常を感じた場合は使用を中止し、速やかに医療機関で受診をしてください。